東京朝市 アースデイマーケット EarthDayMarket

『東京朝市・こどもワクワク広場』

どんぐりパチンコ、竹トンボ、竹うま、ベーゴマなどこどもの遊びです。

前回につづき、また脱穀体験なんかもやっています。

前回の様子

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2012年12月13日 11:25:32

6/17のEarth Day Market開催レポート!!

午前の雨は開催時間にはあがり、午後からは暑いくらいの陽射しに恵まれたアースデイマーケット。

この日会場では、たくさんの素敵な取り組みが行われました。

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今月の出店者のみなさんが持ちよってきた美味しい品々

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岩手 ロジデリさんのこの時期だけの姫竹(新鮮さが命です。)

岩手の復興支援にも尽力されていました。とても丁寧な取り組みです。

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待望の南伊豆 マザーアースクラブの甘夏。

毎年この味と、マーマレード作りのためにたくさん買い求める人が

首を長くして待っています。

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新農業人ネットワーク山形のさくらんぼ。

甘いだけではなくて、芳醇な香りと酸味のバランス抜群!

この日、一番の売れ行きでした。

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千葉県山武、成田の有機農家さん3件のチーム、

大人気の東峰べじたぶるん

平飼い卵やおいしい野菜の数々。

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フェアトレードの新しい出店者さん特定非営利活動法人

日本国際ボランティアセンターの  たくさんのアイテムの中には

南アフリカのHIV陽性の方が作ったビーズ製品、アフリカの

様々な動物たちのキーホルダーはとっても愛らしいです。

そして夏至のキャンドルナイトを前に始まった新しい提案

「はぜ蝋キャンドル作りワークショップ」は、子どもや大人問わず

興味津々で大盛況。ここから派生して日本のハゼ農家さんが継続できる

ことを祈りつつ。写真は講師の藤井さん、出張ワークショップも相談可です。

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8/25に開催される世田谷代田もの・こと祭り からは

出張の似顔絵こけしアーティストの活動をキャリティで開催。

福島県いわき市地域活性プロジェクトMUSUBUと社会福祉法人

世田谷ボランティア協会に寄付されました。

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そして、今回のアースデイマーケットは“種”の未来に注目。

ボランティアの方がたとお客さんと、種とり農家さんの種の

話を聞きながら、種の選別ワークショップを…

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左はWS風景、なんとジョン・ムーアさんも飛び入り参加!

右は茨城県八郷あたりの在来種、貝地高菜の種。

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POCO A POCO農園さんに代々伝わる茨城県水戸市あたりの

赤ねぎの種の選別作業。中には黒い種が。

ワークショップの流れのまま。アースデイマーケット初の取り組み。

種の交換会を農家さんはじめ7軒の種採り家で開催。

ジョン・ムーアさんからのスピーチも頂きました。

「農薬漬けの種じゃない、命を繋げないような商品の種じゃない、本当の種を

使うことは、本当の農業をするということ、本当の食べ物を作るということ、

本当の食べ物を作って食べられるということは、本当の生活をするということ。

種は人間のものではないよ、種は自然のもの、未来のもの、(その場にいた

幼い女の子を指して)この子のためのもの。」

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何よりも、種の交換会を行って良かったのはいままで話したことの無い

農家さんたちが、種をテーマに本当に和気あいあいと話せたこと。

一般の消費者も加わり、そこから種の話が膨らんだこと、みんな失われ

そうになった命を次に確かな形で繋ぎたいという想いが交換し合え、

豊かな時間が過ぎていきました。

また、改めて開催したいと思います。

アースデイマーケット実行委員会 冨山

2012年06月26日 15:06:30

畑探訪 – 山のぽよくまさん

昨日ですが下田の温泉に浸かりに行った帰り熱川へ、前回初出店いただいた山のぽよくまさんの畑におじゃましてきました。
僕が道に迷ったりしたせいであまり長くおじゃまできませんでしたがちょっとでも雰囲気が伝わればと思います。

伊豆熱川駅から徒歩30分の山の中にあります。
最初に目に飛び込んできたのは完成したばかりのロケットストーブ!
ロケットストーブ
そして、沢から引いてきた水でいっぱいの水場。
水場
たくさんの薪!
薪
こちらにはガスも水道も電気もひかれていません。
僕もずいぶんいろいろな農家さんの現場にはおじゃましてきましたが、電気もないというところは初めてでしたね。

畑はまさしく伊豆の景色というところにあります。みかんの段々畑が広がりその合間にいろいろな作物が育っています。
遠くにはもちろん海が広がります。
畑から海が見える
たわわに実ってますねえ。
サマーオレンジ
みかんの他にキウイの木が。僕は初めて見たなあ。
キウイの木
前回のマーケットで販売してしまい、なっている実は残り僅か。
キウイ
ここでちょっとだけ農作業。
木に積もった落ち葉をはらって日当たりを良くします。
ご紹介が遅れましたが「ぽよくま」の「ぽよ」こと原田さん。
以前はいまより10キロ以上太っていて「ぽよ」と呼ばれていたそう。
でもこの身のこなしを拝見するかぎりぽよぽよどころかキビキビ。
原田さん
もうひと方、「ぽよくま」の「くま」ことたかはしさん。ステキなお二人です。
(ちなみに右のは僕の嫁さんです)
高橋さん
お土産に大根をいただいちゃいました。
嫁さんが原田さんに指導を受けながら収穫。
小ぶりの大根でした。
大きな大根は一回じゃ食べ切れないので小さい品種をそだてているとのこと。
小さいものを毎食まるごとたべたいと。いいですねえ。
大根の収穫
カブも頂いてしまいました。喜ぶ僕のヨメ。
喜ぶヨメ
そうそう、こちらの畑の作り方は自然農です。
そしてこれはやんちゃ蒔き。
やんちゃ蒔きとは一つの畝にいろいろな種を一辺に蒔きます。こうしてこの土地にあった作物がどれかとかどんな組み合わせで作物を植えるとうまくいきそうかとか研究しています。
原田さんはこの土地に引っ越されてきてまだ半年余り。日々試行錯誤。
やんちゃ蒔き

畑から戻り土間で休憩。どくだみ茶をいただく。このおちゃ美味しかったなあ。
土間で休憩
今後、この場がどう育っていくかほんとうに楽しみ。
お二人は農家になるというよりは作物は自給分プラスアルファ程度にとどめて、人が集える場所にここを変えていきたいそうです。
特にお子さんを思いっきり遊ばせたりそういう場所にできたらなあと。
原田さん高橋さん
今後、ぽよくまさんの情報発信のお手伝いや週末農風さんと協力して援農ツアーを企画したり僕も協力していきます。
おたのしみに!

2012年01月18日 16:58:38

アースデイマーケット東雲≪秋≫

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10月2日(日)東雲キャナルコートでアースデイマーケットを開催しました!
今回は楽しい秋の体験学習と題しまして「和大地さ」んのご協力で『苔玉作り』
「磯村家のキッチンから」磯村さんにご協力いただきまして『イチジクジャム作り』
ワークショップを行いました!

「苔玉作り」は当日の参加風景が目立っていたのもあり、飛び込み参加も多く、中々の賑い!
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来てくれた子供たちの遊び場としてアースデイマーケットに度々参加してもらっている大学生の森川君・津谷さんによる『こどもわかもの秘密基地・東雲バージョン☆』も登場!
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ウッドデッキで展開した基地と彼らが持ってきってくれた遊び道具の積み木や楽器が自然とマッチしていて苔玉作りを終えた子供たちや、苔玉1部の参加を逃して2部への参加を待っているお母さんお父さんや子どもたちがいっしょになってゆったりと交流されていたのが印象的でした。
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「いちじく作り教室」も参加した子供たちが「ぼくでも、私でも、こんな簡単にジャムって作れちゃうんだ~!」という素敵な驚きがあったようです!
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お客さんも良い感じに途切れることはなく、今回の企画は成功だったのでは?と感じでます!次回は1月8日(日)!年明けもちつき大会も予定してます!これからの東雲マーケット!乞うご期待です!!

最後はみんなでハイチーズ!
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2011年10月13日 17:11:35

静岡県富士宮市に行ってきました。

焼きそばを食べに行った訳ではありません。

先日10月23日、このブログで紹介した静岡県富士宮市の有機農家さんたちが

あつまる青見牧場での感謝祭に行って参りました。

毎月数十件の出店者さんにお集り頂いているのにこちらから行く事はとっても僅か。

行きたいのになかなか行けない。そんなジレンマを払拭できました。

何より前回ブログでリンクを貼った北山農園さんの楽しそうな昨年のレポートにやられました。

行ってみると想像以上!とっても楽しかったです。

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会場至近の駐車場は満車。徒歩3分の空き地にやっと駐車できました。

地域に同じ志をもった有機農家さんが多いせいでしょうか、とっても伸びやかで、

到着した瞬間にこの日一日が楽しくなることを感じさせてくれました。

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25年以上も有機農業に取り組んでいる方と、そこに集う次代を担う農家さんたち。

この感謝祭が14年も続いているというのが納得できる厚みを感じました。

有機農家さんが新たに研修生をとり、その人がまたその地域で有機農業を始める。

そういう流れの定着を感じることができました。

この日参加していた農家さんの中でもなごみ農園さんで研修した北山農園さんだったり、

ビオファームまつきさんで研修した百姓屋つぐみさんだったり、坂尻ハジメさんだったり、

そしてそれぞれの農家さんが仲が良かったり。

会場では有機農家さんが野菜を販売するだけでなく、オーガニックのコーヒーを出したり、

マイクロブルワリーの美味しいビール工房のビールが出たり、循環型の牧場が牛肉のサイコロステーキを出したり、バジルソースのかかった焼き鳥が出たり、牧場自家製のソフトクリームがあったり、手作りご飯があったり、餅つきあり、天然酵母のパンあり、猟師さんの鹿肉入りコロッケあり。

本当に多様。クラフトも多く、近隣のとある書道家でもあるおかあさんの作った茶碗に一目惚れしたり、赤ちゃんから、お年寄りまで思い思いに楽しめる要素がいっぱいありました。

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ステージではバンドあり、アフリカンドラムあり、そして富士宮市長(昨年も参加されたらしい)を中心に地元の有機農家さんのそうそうたるメンバーが揃いのトーク。生物多様性と有機農業をテーマにお話をされていました。

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なごみ農園から宮田さん、ビオファームまつきさんから松木さんも登壇されていました。

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僕が特に関心を持ったのは、農家さんのお話のあとに出た一般のお客さんからの声。

消費者がもっと変わることで有機農業はもっと変わる!という意見が多かったことです。

僕自身感じることはとてもあります。食料自給率を考える前にもっと大事なのは、食べ物を大切にすること。

こんなに食品を廃棄することでしか成り立たない社会で同時に自給率を叫ぶのはひどく滑稽です。

心と頭と体のついていける適切な距離のものを大切に無駄なく消費する社会になれば、何を選択したくなるかは決まってくると思います。

そうした社会の可能性を富士宮市に感じることができました。

とはいえ、問題もあるようです。お祭りのあと、場所を変え北山農園の平垣さん夫妻の畑を見学に。

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元々ウサギ好きがこうじて、ウサギの為の餌場を作りたいというところから有機農業に関わられた平垣さん夫妻

新たに独立していく同志が増えて行く一方で、続けることが出来なくて、やめて行く同志もいるようです。

そして富士宮の農家さんに限らず、僕がおつきあいをしている農家さんは

みな口を揃えていいますが、「近隣に消費者がいない、環境共生型の農法で作っても近隣ではあまり売れない。都会でしか売れない」

僕は10年後も生産者さんたちに同じ台詞を言わせ続けてはいけないと感じています。

いずれその土地土地で成り立って行く社会を作れることに、こした事は無いはずです。

東京にも作ったものを大切に消費してくれる心がつながっている消費者がいれば、

お裾分けしてくれれば良いと思いますが、地方自体で成り立つ時代にこしたことは

ありません。それまでの間、アースデイマーケットの舞台で環境共生型の農産物の良さ、

生産者の声を鳴り響かせたいと思いました。そして同時に各産地までその声を

届けられるような活動を行っていきたいと思います。

みなさんも、生産者さんのところにどんどん声をかけて遊びに行ってみてください。
心(生産者の気持ちまで消費できる)と頭(生産者と消費者が対等に価値を交換できる判断)と身体(心と頭を気持ちよく交わすためにも直接出会い交流すること)が通うものを消費できるようにしていきたいと思います。

最後に僕が平垣さんに北山農園の野菜を見ると、「どう料理したら美味しいかな?きれいな料理が作れるかな?って考えちゃうんです」と 話すと、笑顔でこんな話をしてくれました。

「どんな仕事だってたいへんなんだから、有機農家だけたいへんだなんて思われるより、

作った野菜を観た人が、その野菜でどんな料理を作ったら美味しいだろうか?って楽しく

想像してもらいたい。だって、そう思って貰いたくて野菜を作っているんだもん。

作り手がそう思って作った野菜を、誰かがそう思って手にとったら、それは成功でしょ?」

野菜を通してちゃんと平垣さんの気持ちが伝わっていたんだと気づいた瞬間でした。

平垣さん、途中で風邪をおしてかけつけてくれた坂尻さんにも併せて感謝です。
さて今年最後のアースデイマーケットはそんな富士宮からビオファームまつきさん、なごみ農園さん、北山農園さんが参加です。

とってもオシャレで美味しい野菜満載です。富士宮の幸と話をしに遊びに行ってみてください!

2010年12月15日 23:53:14

マナ農園への旅 reported by Emily Canosa

アースデイマーケットに8月9日から、およそ一ヶ月間。アメリカはミシガンから嬉しい仲間がやってきてくれています。
彼女の名前はエミリーさん。ミシガンで学生をしていて、専攻は日本研究。その中で彼女が見つけたテーマは環境と農業。
研究の為にアースデイマーケットにインターンに来てくださいました。彼女はアースデイマーケットと、その周辺にある
コミュニティを知りたいと言いました。そこで、アースデイマーケットの参加者の中でも特徴的なコミュニティに取材に
行ってもらうことにしました。今回はその1件目。茨城県は石岡市。ひとつの自治体からアースデイマーケットに出店
される農家さんの数は現在5件でトップです。その中で、今回WWOOFなどで海外交流豊富な大津さんのマナ農園さんに
取材に行っていただきました。

以下、エミリーさんのレポートです。

この日マナ農園に集まったのは、有機農家のマナ農園の大津謙さん、たまたま取材に来ていたテレビ朝日のカメラスタッフの方、香港から訪ねて来ている二人のWWOOFというオーガニック農業体験の組織の参加者、そして私。低いテーブルの周りで木箱の上に座りながら、5人はお菓子とお茶をいただきながら談話をしていました。マナ農園の大津さんが隣に座っていたテレビ朝日のディレクターに頼みました。正直な笑顔で、「有機農業のドキュメンタリーを作って。そうしたら、いいなぁ」と大津さんが言いました。私は彼に聞きました、「そんなドキュメンタリーがあったら、何を伝えたいですか?」。大津さんは少し考えた後でこう答えました、「有機農業とは何なのか、有機農場はどんな所なのか、有機農家はどんな人達なのか、有機農家の生活はどんなものなのか。そういったことを伝えたい」。この記事は私が訪ねたマナ農園の例を通して、ほんの少しその大津さんにとって重要な有機農業についてお伝えしたいと思います。

朝早く、大津さんが石岡駅から最寄りのバス停まで私を迎えに来てくださいました。車の窓から見える石岡の素晴らしい景色を背景に、大津さんから農業について話を聞かせていただきました。大津さんによると、日本の全国で460万ヘクタールが農地にとして使われています。その460万ヘクタールの中で、8000ヘクタールしかJASのオーガニック免許を持っていません。海外では日本の有機JASという免許を持っている農場は日本全耕作面積の約半分240万ヘクタールになるそうです。「日本のスーパーなどでJASマークがある商品を見ると、その多くが海外から輸入された商品です」と大津さんは言います。そうは言っても、マナ農園にある茨城県の石岡市では有機農業が盛んです。35年程前にたまごの会(現:暮らしの実験室)という会が石岡にはじめて設立され、その会で有機農家さんがお互いに頑張ったり、支援しあったりしました。たまごの会の参加者の中には、農家として徐々に力をつけ、自分の有機農場をスタートした人も少なくないそうです。そんなすてきな同じ志をもった仲間が数多くいる所では、有機農業という特殊なスタイルに必要なサポートが得られやすいと私は思いました。「隣の畑が農薬を使ったら、皆さんは怒りますか?」と私が聞くと、大津さんは「逆です。我々有機農家はまだ非常に少数派ですから」と答えました。有機農業に従事している仲間が多くいる場所でも、良い事ばかりではなく、現代の日本特有の様々な課題もあるようです。
課題があっても、大津さんは有機農業の日々を楽しんでいます。車で大津さんの自宅に到着すると同時に、愛犬が喜んで挨拶をしに来ました。伺った水曜日は来客が多く、香港から来たWWOOFの二人とテレビ朝日の方もいました。テレビ朝日のカメラスタッフの方は、先週の日曜日のアースディマーケットを取材で訪れ、マナ農園が気に入ったので今回農場を見学に来たのだそうです。私たちが畑から採れたばっかりの野菜の袋詰めの仕事をしたり、いろいろな会話をしたりしている所を彼女に撮影していただきました。大津さんはこれまで様々な仕事をして、多くの国に住んだことがあるそうですが、有機農業が一番楽しいそうです。また、その国際的な経験を生かして、大津さんはWWOOF (World Wide Opportunities on Organic Farms) に参加することを通して、多文化交流を促進したいのだそうです。もちろん、日本人のWWOOFの参加者(ウーファーと呼ばれている人)もマナ農園を訪れ、全体の半分ぐらいの数を占めます。「だれでもここに来る理由を持っています。どんな理由であっても、楽しい時間を過ごすことができます」と大津さんが言いました。
愉快なお茶の休憩のあとで、マナ農園の一つの畑で草取りをしに行きました。ウーファーと一緒にトラックに乗って、笑いながら石岡の田園地方を進むのは気持ちが最高でした。 畑では皆が箱を手に取って、ネギの間に生えている雑草の草取りをしながら大津さんのお話をうかがいました。大津さんによると、日本では輸入された餌を食べている鶏は非常に多いです。大津さんは国内の遺伝子組み換えのされていない材料を使って、鶏のために餌を配合し、消化を良くするために発酵させることもしているそうです。大津さんは「有機農業にとって、チームワークは大切です」と言われました。農家の家族のチームワークだけではなく、地域の農家、近所の人、お客さんとのチームワークも大事だと言われました。「お客さんのこと、お客さんのニーズを分かりたい」と大津さんは述べました。お客さんの顔を見たり、話したりできるアースディマーケットでは、大津さんはお客さんのことを少しでもよく分かるように頑張っています。
お昼ご飯は、大津さんの仲間で、アースディマーケットにも出店しているくわはら農園さんの家をお訪ねしました。ほとんど畑から採れた食材を使って、ゴーヤチャンプル、新鮮なトマト、冷やしそうめん、大津さんの奥さんあやこさんが焼いたマナ農園のカボチャと卵からできたスコーンなどもあり、とても美味しくて季節的な昼食を楽しめました。桑原治子さんにどうしてオーガニック農業をするのですかと聞くと、桑原さんは「有機農業ではなかったら、農業したいと思わない」と答えました。「有機ではなかったら、持続可能性がありません」と付け加えました。大津さんは「持続可能というのは環境やビジネスのことだけではなく、まずは農家のことです。たくさん農薬などを使ったら、農家が病気になることは非常に多いのです」と説明しました。石岡ではタバコを育てている農場が多く、大津さんは何回もタバコの農家さんが病気になってしまう所を見てきました。こんな有機農家さんたちが自分のために、お客さんのために、地球のために頑張っています。
まじめな話ばかりではなく、大津さんは積極的に面白い話も語ってくださいました。すくっと立ち上がり、おどけた仕草で種まきを失敗した時の様子を演じてくださいました。なぜマナ農園の野菜がそんなに美味しいのかと考えた時、大津さんの暖かい笑顔と環境や人々に対する優しい気持ちが十二分に入っているからだと私は感じました。

2010年09月01日 15:01:36

種がないとみんな同じ味になっちゃう

アースデイマーケット内で援農企画を展開している週末農風

先月6月のぶどうの房作り隊に参加してきました!今回おじゃました農園は山梨くだもの園なかむらさんです。摘粒というぶどうの房をつくる作業をしてきました。作業の前に代表の中村仁さんから説明を受けました。20分あまりの説明ノーカットでお送りします。

週末農風のブログにもレポートが上がっていますのであわせてご覧ください

簡単に要約をつけておきました(背後でぱーんぱーんって音がするのは鳥よけのためのものです)。

巨峰の房はこんなに長くなる一度肥料を切らないと大きな実をつけない(実家住まいで自分の給料全部自分で使えたらなかなか結婚しない)

種なしぶどうを作るためのジベレリン処理。ぶどうは種がなくても実を落とさない(普通は落ちる)。種がないと実を太らせない、ここでもういちどジベレリンを与えると実を太らせる。種なしを作るために余計な作業をいっぱいするようになった。種がない植物は本当は美味しくない。種なしを作っていなかったんだけれども種なしじゃないと売れなくなった。種がないと味がみんな同じになっちゃう。種こそ個性を発揮するもの。みなさん、ぜひ種ありのぶどうを食べて欲しい!

種がないと脱粒しやすくなるので摘粒してぎゅっとした房を作る。粒か綺麗にそろっていることが大事だと思っていないなるべく農薬が少なくておいしいものが作ることができればそれでいい。

この動画にはありませんが「販売と生産が農業の両輪です」と大きな声でおっしゃっていたのが印象的でした。

2010年07月28日 17:31:38

6月27日アースデイマーケットin代々木公園レポート

梅雨の合間をくぐり、蒸しはしたもののたくさんのお客さまに来て頂けて感謝です。

日差しが強まるのと時を同じくして、その光に少しでも受け止めようと手を伸ばす木々の枝葉。彼らの手が僕らの頭上に広がり夏の日差しから僕らや野菜たちを守ってくれます。けやき並木を会場にしながら、自然と人の活動の共存を感じました。とか何とか。

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気温の上昇と共に、恒例になってきた野菜の聞き取り調査(会場内にどれくらい野菜、米、くだもの、豆、山菜、野草、きのこ、穀物類が並んでいるか? )の結果も、品目が増えて参りました。3月103種類、4月105種類、5月130種類だった結果は、今回184種類。この豊富さ、多様さに目を見張るばかりです。

その中からいくつかをピックアップします。

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茨城県石岡市のマナ農園の店先にはこんなズッキーニが。名前はトロンボンチーノ。クリーミーで柔らかく生食でも美味しいそうです。この日はUFO型のズッキーニもありました。マナ農園さんとマーケットは7月21日付けの日経新聞の夕刊に掲載されました。

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こちらは千葉県南房総市の白いカボチャと長いカボチャ。

品種改良された品種、在来種や固定種と呼ばれる品種。さまざまな個性を持った野菜があることに毎回気づかされます。それぞれ風味も味も色も、形も異なり、当たり前に知っているとと思っていた野菜の懐の深さ、人との関わりの深さに驚きます。

そんな在来種、固定種の種や苗を多く扱う3代目。静岡県浜松市の光郷城 畑懐(こうごうせい はふう)さんではこれから播き時の種や苗が売られていました。なんと取扱いは200種ほど!

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無農薬無化学肥料などの野菜をアースデイマーケットで購入するだけでなく、自分でも作れるものから作っていく。そのプロセスを通して食べ物はどうして出来ているのか考える機会になることは、マーケットのもう一つの楽しみ。

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農家さんのところへの援農ツアーも頻繁に開催できるようになりました。マーケットのたのしみ方もそれぞれ。ボランティアさんが企画した農家さんツアー「週末農風」も大好評のようです。

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マーケットで始めた新しい取組み。かかしじゃありません。みなさまのおうちで溜まったビニール袋や紙袋のきれいなものを ザルに入れて頂きます。そしてたまたま通りがかった人や袋を忘れてしまった人はここから自由にとっていって頂きます。繰り返し使うこと、これからも勧めていきます。

この秋にはもう一つのエコロジカルなバッグの取組みが始まりそうです。それは追ってご報告します。

2010年07月05日 14:36:15

雨、雨アースデイマーケット

5月23日のアースデイマーケットは朝から、雨、雨、雨。昨年度は3〜4回ほど雨の日がありましたが、すべて半日の雨。23日のように一日中雨というのは本当に珍しいことです。強力な晴れ男、晴れ女の味方が欲しくなってきました。

雨だとお客さんの数はだいたい4割くらいに落ち込みます。けれど昨日は本当にたくさんのお客さんがやってきてくださいました。ありがとうございます。農家さんはじめ、出店者さんにとって、お客さんとの出会いが何より励まされるのです。

事務局 冨山から今回のマーケットの様子のレポートです。

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「マザーアースクラブ」の無農薬甘夏!1個100円!安いですよね。5玉買って、帰宅後「自然農園たかはし」の所で買った とっても良い香りのニセアカシアの花を入れて、マーマレードを作りました。

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今回も山菜があちこちで観られました。たらの芽、こしあぶら、はりぎり、山みつば、せり、他にもたくさんありました。山みつばは卵とじに、こしあぶらとたらの芽と他に買った人参、舞茸と天ぷらに。美味しかったです。

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今回勉強になったのがコレ!ソルゴーという雑穀です。自然農の「道草農園」の店先に飾ってあったのですが、これはバンカープランツといって、ある作物にとっての病害虫の天敵を集める(バンク:銀行)植物であり、またオトリにも使える植物だそうです。「効果のほどは?」と伺うと「あると信じたいです(笑)」とおっしゃっていました。

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今回2回目の「そよふく農園」。前回3月に出店の後、また出店して欲しいという声が多数寄せられました。オススメのスナップエンドウと 鷹の爪(写真手前)などを購入。この鷹の爪の辛いこと!右中央の袋の中には極小粒大豆と、藁と納豆作りのレシピの入った「そよふく農園」特製納豆作りキットが!面白いですね。

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先日のブログで載せた「小田原オーガニック眞壁ファーム」の新玉葱!試食したところ「甘い!!!」さっそく購入です。この日も眞壁さんの畑の男性スタッフとサポートの女性スタッフたちが販売に来ましたが、眞壁さんは雨の畑と格闘していたようです。ちなみにこの玉葱も天ぷらにしました。

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僕にとって5月末はワラビの旬だと、この雨と共に頭にインプットされました。 たくさんの出店者さんがワラビを持ってきていました「山形新規就農者ネットワーク」で購入したら、茹で方と灰がついていました。ワラビを茹でるのは人生初でしたが、とってもうまく茹でることができました。

お昼はここで

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「WHOLE FOODS MARUGOTO」はヴィーガン(肉・魚・卵・乳製品の使用の無い)のお店。無農薬の素材にこだわっているお店です。僕の好物のファラフェルのピタサンド。おいしい!!!p1000557-1.JPG

あちこちで小梅が登場。これから梅雨ですが、次回は晴れ間を縫って開催できると嬉しいです。とはいえ、恵みの雨でもある雨に感謝しながら、雨天決行のアースデイマーケット。ぜひ次回もお越し下さいませ。

2010年05月25日 12:23:16

土から平和ヘ。

10月18日(日)、今年も日比谷公園で 野外コンサートと全国農家市場 『土と平和の祭典』を開催しました。
http://www.tanemaki.jp/tsuchitoheiwa2009 土と平和の�典

アースデイマーケットのメンバーが中心となって、 2007年からはじまった『種まき大作戦』の活動の一環。
大地に感謝する収穫をコンセプトに、毎年一回、秋に開催されるビッグイベント!
全国の有機農家を中心に生産者と都会の消費者との出会いの場が東京に生まれます。
今年で3回目。 天気サイコー!音楽もノリノリで、沢山の方々にご来場いただいました!
ありがとうございました!感謝です。
出演者、出店者、そして来場者の皆さんに、とっても喜んでいただき、 素直に、とってもうれしいです。

以下のYOUTUBEは加藤登紀子さん撮影の会場の様子

そして『半農半X』提唱者、あの塩見さんとまたまた本を作りました! 『土から平和ヘ』
土から平和へ
アースデイマーケットおなじみの農家さんはじめ、 アースデイマーケットに関わるスタッフ、タレント、 様々なスタイルで農に関わる70人に『土から平和ヘ』というテーマで、 熱い思いとメッセージに溢れる、とってもすてきな本です。
ということで、この『土から平和ヘ』を2名様にスペシャルプレゼント!
「この本を欲しい!」と言う方は、私、ハッタまでメールを下さい!
andtwo*mac.com(*を@に変えてメール下さい)
当たった方は、私ハッタから返信します。
※ただし、商品は、11/22(日)代々木公園けやき並木にて開催される アースデイマーケットで受け渡しますので、 来ていただける方が対象です!

さて、そんな種まき大作戦では、今後、代々木公園で開催される
アースデイマネーが使えるアースデイマーケットに、
アースデイマネーが使えるアースデイツアーを企画。
『はじめる自給!チャレンジ』ブースを出店し、
皆さんを都会から農村へ『農レジャー』にお誘いしたいと考えています!

目指すは、年間を通じて、各月で2日、
都会での農家市場と田舎で農レジャーという新しい都市農村の往還 モデル・休日スタイル・暮らしのデザイン・生活のリズムの提案です。

さて、次の社会はもちろん「農」がテーマですよね!
アースデイマーケット、アースデイマネー、アースデイツアーも絡み、 どんどんおもしろくなりますよ!

皆さんぜひ、参加してね!
<はじめる自給!チャレンジ・シリーズの開催スケジュール>
■11月8日(日) 麦まきからはじめる!地ビールチャレンジ
びーチャレ!麦まきツアー(埼玉県小川町霜里農場)
■11月14日(土)15日(日) 開墾から はじめる!棚田チャレンジ
たなチャレ!芋煮忘年会(千葉県鴨川自然王国)
■11月23日(月) 麦まきからはじめる!天然酵母パンチャレンジ
ぱんチャレ!麦まきツアー(千葉県神崎町こうざき自然塾)
■11月21日(土) 田植えからはじめる!自然酒チャレンジ
さけチャレ!感動!酒仕込みツアー第1回目(千葉県神崎町寺田本家)
■12月6日(日) 種まきからはじめる!手前味噌チャレンジ
みそチャレ!100人の収穫祭(千葉県神崎町こうざき自然塾)

2009年10月30日 19:42:28