東京朝市・アースデイマーケットでも大人気!“ヤッホーブルーイング”の「オーガニックビール」をご存知ですか?来場者にはもちろん、スタッフの間でも大人気のビールです。
今回、アースデイマーケットに毎回販売に来てくださる采女(うねめ)さんにインタビューをし、オーガニックビールのおいしさに迫りました。ぜひお読みください!
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事務局 「ヤッホーブルーイング」とはなかなかユニークなお名前のように感じます。このお名前はどういう経緯で付けられたのですか?
采女 私達の会社は長野県軽井沢にあります。つまり標高の高いところ、山なんです。この山の上から「ヤッホ~!美味しいビールができましたよ」と全国、そして世界に呼びかけたくて、この名前にしました。ブルーイングとは「醸造所」のことです。
事務局 なるほど。その声、アースデイマーケットでもだいぶ響き渡っているように思います。来場者のみなさんももちろんですが、マーケットのスタッフにもファンが多いですから。ヤッホーブルーイングのビールのおいしさの秘密はなんでしょう?
采女 「日本の画一的な味のビール市場に個性的なエールを提供し、お客様のビールを飲む楽しみを広げ、バラエティーを提供し、ビール文化を創る」がうちのミッションです。そのため、弊社は「エールビール」しか造っていません。
事務局 「エールビール」ってなんですか?
采女 上面発酵酵母を使い、上面で発酵させる伝統的な製法です。様々なコクや香りを楽しめるのが特徴です。ちなみに、日本で流通しているビールのほとんどは「ラガービール」です。これは下面発酵酵母を使い下面で発酵させます。こちらは喉越し重視、すっきりとした味わいが特徴です。
事務局 確かに、アースデイマーケットで売られている「オーガニックビール」にはコクがありますもんね。私はもうあれがクセになっていて、他のビールでは物足りない感じがしてしまいます。この「オーガニックビール」について少し教えていただけますか?
采女 マーケットで売っているビールの正式名称は「オーガニックビール信州燦燦」といいまして、2002年より醸造しています。ビールの原料はモルト(麦芽)とホップのみ、その両方の原料が100%オーガニックなのです。本場ドイツ産のモルト、同じくドイツ産のホップを使い、有機農産物加工酒類製造業者として認定を受けた佐久醸造所で造っています。モルトのコクや香ばしさ、ホップの爽やかな苦味や香りがピュアに感じられるすっきりとした味わいが特徴です。
事務局 原料にも、醸造工程にもこだわっていらっしゃるのですね。よくわかりました。このオーガニックビール以外におススメ商品はありますか。
采女 弊社の主力商品、「よなよなエール」です。エールモルトと最高級アロマホップから生まれるコクと香りが特徴のペールエールで、アロマホップが醸し出す香りは柑橘系、甘さを感じるコクと少し強めの苦味は、本場のエールを知る人々からも絶賛されています。
※よなよなエールは以下を受賞しています
●2006 日本インターナショナル・ビア・コンペティション
金賞(7年連続受賞)
●2007 ベルギーモンドセレクション 金賞
●2007 オーストラリア インターナショナル ビア アワード
金賞
事務局 「よなよなエール」は有名ですよね。都内でもよくみかけます。
話は変わりますが、ヤッホーブルーイングさんは2007年のアースデイマーケットに協賛をしてくださっています。本当にありがとうございます。アースデイマーケットのどの辺りに意義を感じていらっしゃいますか?
采女 ご来場の皆様の生の声が聞けるのが一番楽しみです。時には、「自分の口に合わない」「普段どこで買えばいいのかわからない」などお叱りを受けることもありますが、これも参考になりますし、純粋に「美味しい!」といっていただけることが一番嬉しいです。
アースデイマーケットはお客様と直接対話できる貴重なチャンスを与えてくれます。しかも、環境や社会貢献に関する活動に積極的に取り組んでいるので、お客様も自然と意識し気付くことも多いのではないでしょうか。都市生活者をターゲットにしているところも良いと思います。
事務局 ありがとうございます。
そういえば、マーケットの際、ヤッホーブルーイングさんではビールのほかにパンを売られていますよね?あのパン、香ばしくて大好きなのですが、ビールとパンという組み合わせが不思議だなあと思っていたのです。あのパンについて少し教えてください。
采女 あのパンは、アースデイマネーの嵯峨生馬さんとの出会いから生まれたものなのです。初めて嵯峨さんにお会いしたときに、「ビールのモルト粕は捨てているのですか?」と聞かれ、私は自信を持って「近所の農家さんに引取ってもらい、堆肥にしています」と答えました。十分有効利用していると思ったのです。ですが嵯峨さんは「もっと有効利用してはどうですか?モルト粕を使ってパンを造っている事例が海外にはありますよ」と言ったのです。
事務局 モルト粕でパンですか…。
采女 私も驚いたんです。「ええっ、なんですかそれ~!?」と。
そこからは、本当に熱心に嵯峨さんがまとめてくれました。すぐにうちのブルワリーに来てくれて、協力してくれる近所のパン屋さんを探してくれました。皆夢中で、急ピッチで開発が進みました。パン屋さんは試作につぐ試作を重ね、担当の品田さんの技術と情熱にはとても感動しました。嵯峨さんはラベル製作、販売ルート開拓などすべてをとりまとめてくれました。私は、パン屋さんにモルト粕を持っていっただけなんです。
事務局 嵯峨は東京朝市の実行委員でもあります。お役に立てて何よりです。
采女 とうとう最後にはすばらしく美味しいパンが出来上がりました。それをアースデイ東京2007の記者発表でお披露目しました。結果は大好評でした。
事務局 単にビール粕を再利用するだけではなくて、さらに価値が上がるわけですよね。ビール粕であれだけおいしいパンができるということは、ビール自体も非常にいい原料を使っているということの一つの証明だと思います。
采女 そうともいえますね。アースデイマーケットのときは、販売元である「高原のパンやさん」で引取り、必ず持っていくようにしています。
事務局 マーケットに行けない人はどこで買えばいいですか?
采女 ホームページ(http://www10.plala.or.jp/tamiya/)から通信販売で購入できます。
事務局 わかりました。最後に、采女さんの夢を教えてください。
采女 多くの人が気軽に色々なビールが楽しめるようになったらいいなぁ~と思います。
日本には同じような味のビールしかありませんよね。ちょっと変わったものは、専門店に行って購入するか、ビアパブみたいなところで飲むしかありません。スーパーなどでも同じ味のビールばかり並び、TVコマーシャルのイメージで選ぶしかないように思いますし、それで品揃えするしかないといった感じです。
日本に本物のビール文化を創ることが私の夢です。
事務局 その夢、着実に実現されていっていると思います。今後ともがんばってください。ありがとうございました。
※ヤッホーブルーイングのホームページ
http://www.yohobrewing.com
采女さんの笑顔にも会いに来てくださいね。
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実はこのヤッホーブルーイングさん、2007年の東京朝市・アースデイマーケットに真っ先に協賛をしてくださいました。マーケットのコンセプトに共感し、応援してくださる心強い存在です。
ヤッホーブルーイングのオーガニックビール、ぜひ飲んでみてくださいね!
(聞き手:事務局 高橋)