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山本菜緒の突撃インタビュー!「東峰べじたぶるん」山木幸介さん

新企画!新米フリーライター山本菜緒の「出店者の皆さんにインタビューをしよう!」第一弾です。インタビュー日は前回のマーケット5月25日です。
この企画は第二弾、第三弾と続いていきます。乞うご期待!!
山木さんを取材する山本さん

若手農業界きってのイケメン(!?)と評判も高い31歳の山木さんは、千葉県成田市の三つ豆ファームを友人2人と経営、無農薬・無化学肥料・自家製肥料にこだわった農業をしています。アースデイマーケットには「PIPOCA VEGETABLES(ピポカベジタブル)」、「土微人の会」を加えた農家・米作りグループ「東峰べじたぶるん」として今回で11回目の参加。
農業を始めたきっかけは?これからの抱負は?農に対する熱い思いを語っていただきました。
山木さん

「農家を志したのは今から5年前ですね。大学を卒業して海外を旅し、帰国してから『自分の等身大でできて、人のためになる仕事は何か?』って自分を掘り下げた時に自然と農業が浮かんできて。カッコいい仕事は世の中にいっぱいあるけれど、心も体も健康になるような仕事ってなかなかないですよね。何より、働いていてもストレスフリーだということは素晴らしいと思うんです。

思い立ってからまずは現場で学びたいと思い、成田市の農場で約1年の研修を受けました。そこで出会った友人2人と『まずは3年間、自分たちの力で有機農業をしてみよう!』と、約20年間無農薬で農業をやっていた畑を借り、三つ豆ファームを始めたんです。当初はなかなかお金になりませんでしたが、作った野菜を食べつつしのぎました。食べ物には困らなくてよかったですね(笑)。今年で4年目に入りますが、3年間で得た知識や経験ははかりしれません。今では自然食レストランなどへの卸だけではなく、旬の野菜を8種類ほど詰め合わせたおまかせセットや、お好みの野菜を選んでいただけるお好みセットの宅配も行っています。新鮮で安全な野菜が届くため、都内の方からも人気が高いんですよ。

これから自分が目指したいのは、ただ野菜を作るだけじゃなくて、畑が生み出すソフトな面まで伝えられる農家。普段自然に触れる機会がない人は、畑に行くだけで癒されますよね。そうした畑の目に見えない効果をもっと知って欲しい。そんな思いから、三つ豆ファームでは4年前から知人の科学実験会社と共に『じゃがいも生活』という共育イベントを行っています。これは、一般から応募いただいた参加者の方にじゃがいもの種付けや草刈り、収穫などメインの作業だけ参加してもらい、それ以外の成長過程をブログで報告するというもの。じゃがいもを育てるだけではなく畑の生き物調査や実験教室も行い、科学的にも畑を楽しんでもらう新しい企画なんです。普段畑に接することがない家族連れの方や大学生など毎年約30人の方が参加し、『食や農について身近に感じることができた』と好評をいただいています。

いずれは、自分がかつて学んだ現場のように研修生を受け入れたいですね。農業をやりたいと思う人が誰でもできるような、100年後、200年後にまで継続できる農のシステムを整えることが自分の目標なんです。」

2008年06月20日 01:48:02