東京朝市 アースデイマーケット EarthDayMarket

スタッフブログ

最近の記事
カテゴリ

2010年8月12日

家庭内自給率アップ!〜稗ぇ〜!稲ぇ〜!〜

家庭内自給率アップを目指して、アースデイマーケットの出店農家さん千葉県香取郡東庄町の「自然村たなごころ 〜掌〜」さんの所に行き始めて、9ヶ月。昨年12月の開墾から田植え、草取りなどボクの友人17人が入れ替わり立ち代わり、田んぼにお邪魔しながら稲作を勉強させて頂いております。ボク自身、今のところ7回田んぼに行っています。一応言い出しっぺなので、行っている回数は辛うじてメンバー中、トップです。

2枚の田んぼを借りていて、凡そ2反ほど。片方の田んぼの稲は緑が濃く元気いっぱい。でも緑が濃すぎるのは窒素が多いせいで味が落ちる可能性があるようです。もう1枚は黄緑色、コチラは雑草の根を切ることが出来ず分厚い雑草の根っこの層の上に稲をお邪魔させて頂いているような場所もあったりで、ひたすら雑草と真っ向勝負です。この雑草の中に雑穀の一つでもある稗(ヒエ)という植物がいます。お米といっしょのイネ科の植物です。イネ科って以外といっぱいあるんです。今が旬のトウモロコシも、竹もイネ科です。茎がなんとなく似てますね。

そんな稗のすごいところはイネ科だからなんでしょうか?とってもお米の稲と似ているのです。どれくらい似ているか。草取り開始当初は茎の根元が赤みがかっていることしか、当初違いがわかりませんでした。ほんとうに似ています。参加者の中には稗だと思って稲を抜き、稲だと思ってその周りの草を抜きながら、稗を絶好の立地にしてしまうなど、大混乱がおきました。段々稲がどれだかわからなくなり、稗に乗っ取られたのか??と疑いたくなるほどです。事実無根ですが、あまりの類似に稗は稲作と同時に人間に抜かれ続け、だんだんに稲に似てきたのでは?生き残るためには稲に似るしかない!という作業を2,000年も繰り返した結果、この姿に落ち着いたのではないかと思うほどです。そのせいもあり、草丈が腰の高さまでになった稲の林に潜り込むように、雑草を探り出しては抜く作業は炎天下の中、困難を極めました。稗はもちろん、実れば食べられますが、これは一応抜くことにしました。稲に寄り沿っては生え、または稲と等間隔で生えるしたたかな成長ぶりには舌を巻きます。その他にもボクらの田んぼにはざっと主要なもので、5種類くらいの雑草が、イキイキと気持ち良さそうに生えており、これでもかこれでもかとやってもなかなか埒があきません。こうなる前に手を打たなければならなかったのだと、身をもって知ることになりました。

米の花。

生まれて始めて米の花を観ました。フライング気味に花を咲かせているものもありチリチリとした白い花を観ることができました。これが受粉するともみがらの中の米がどんどん膨らみ、あの米になるそうです。成長を見極めるために、いまだいたいどれくらいまでその他の稲が花の準備をしているか、草刈りのついでにうっかり切ってしまった稲の茎を剝いてみました。茎の奥から出て来たのは、真っ白な花のモミの束。これが1日に4センチくらいづつ茎の中を上昇し、茎から出たあとに花開くそうです。花の赤ちゃんであり、米の赤ちゃんを見た時、咄嗟に両手で水を掬うようにこの幼い命を掌に載せました。我が子を抱きかかえるようにと表現しても良いような気持ちになりました。

やはり自分が汗水流して育てたものは、ヒト科であろうと、イネ科であろうと我が子です。農家さんはアースデイマーケットに出店すると、自分の息子や娘が嫁ぐ気持ちになるとおっしゃることがありますが、その気持ちが想像ではなく実感でわかりました。手をかける愛情は、きっと何かを超えます。どんな米であろうと、自分がつくった米がうまいはずです。自分の子どもだからです。だからアースデイマーケットには、お客さんのファンがついてくださるのだと思います。会場で出来た顔見知りの農家さんの野菜が、ある時から知り合いの子になる訳です。それはいつしか友人の子になるかもしれません。親戚の子になる可能性だってない訳ではないでしょう。ぼくらの額から流れる汗を吸って育つ米は、ぼくらの母乳を飲む赤子です。ボクらが手をかけたことが1年を通して、一膳一膳返ってくるのです。ボクらがしたことは、ボクらに返ってくる。これほど理路整然と生きる術は無いでしょう。

生物多様性について以前書きましたが、ボクらが雑草と決めてかかった草たちの個体数はかなり奪ってしまいましたが、彼らの方がずっとうわてでとても敵いません。敵わなくてもよくなりました。青々としげった1枚の方は雑草がほとんどなく窒素が多すぎるようですが 、こっちの雑草とともに育った方は雑草に奪われているせいか、濃い緑ではありません。手をかける量も、おびただしい雑草のおかげでこっちの米の方が思い入れも強くさせてくれます。きっとこっちの方がおいしいのでは?と想像しています。手のかかる子ほど可愛いという論理です。とはいえ、両方の田んぼの子供の成長をボクらは愛情込めて見届けています。乞うご期待(自分)!

そんなボクの借りている田んぼの手刈りの稲刈り&天日干しがマーケットから始まった週末農風の取組みとコラボすることになりました。

詳しくはマーケット会場のチラシや週末農風でご確認ください。

http://www.treep.jp/blog/earthday/2010/04/26223139.html(近日情報公開!)

冨山の長〜いコラムを読んだよ!という一言を添えて頂けるとなお嬉しいです。

2010年7月22日

天候と農業

今日お伝えするニュースは、都市に住むぼくの農産物と自然に対する無知なのかもしれません。

たったいま今回初出店をされる予定の山梨の果物農家さんとお電話をしていました。「今週末どうぞよろしくお願いしますね」の簡単な確認になるはずの電話は、ぼくの気持ちとは裏腹に予想できない話になってしまいました。

都市に住む僕の元には猛暑というキーワードが連日届きはするものの、温度調整された建物で暑さをしのぐ日々に慣れてしまっていますが、山梨笛吹市近辺では梅雨明け以降連日35℃を越す天候が続き、ついこの間まで青かった桃の実が充分な時間をかけず、あっという間に赤くなってしまったそうです。と、ここまで聞いても僕は事態がどう深刻なのかまだ掴めずにいました。

経るべき過程と時間を過ごせなかった赤くなった実は、あっという間に木からぼとぼとと落ち始め、なんとか収穫し出荷した桃も出荷先に届いた先では種の周りが、黒く傷み始めてしまったそうです。

アースデイマーケットにこの度初出店するに当たって、とても楽しみにされていたようで今回なんとかして出店を考えてくださっていましたが、断腸の思いだったのだとおもいます。手塩にかけた桃の木にいっしょに代々木公園に連れて行くだけのものは無く、有っても手塩にかけ胸を張って送り出せるはずの桃たちがいないという こだわりが故の苦心の決断がそこにはありました。

この農家さんからはとうとう自分の口からのキャンセルの言葉はありませんでした。それほど出店を望んで頂いていたのだと強い想いを一言一言から強く感じることが出来ました。どうにか気持ちに応えられないかと、無い知恵を絞らせて頂きましたが結果は変わりませんでした 。旬を相手にする。そして天候を含め、自然を相手にする。この難しさ、歯痒さ、そして悔しさを痛烈に教えられたそんなやり取りでした。僕にはこの農家さん自身の心そのままを知る由はありません。なぜなら、桃は彼の家(農園)の子(実)だからです。都市で猛暑をエアコンでやり過ごす、僕には感じることの出来ない心境でしょう。

今回このいきさつをブログに載せることを、「よろしくお願いします」と快諾してくださった農家さんのお気持ちに応えることがこの悪筆で出来たか自身はありませんが、少なくともこの農家さんの出店に向けた違う作物でのリベンジでの再会を待ちたいと思います。そして今後の天候が安定することを祈るばかりです。

この春ブログで載せた、小田原の農家さんの会心の玉葱の畑が雨で打撃を受けてしまった時のエピソードが、その農家さんの新玉葱とマーケットの会場で出会えた 時の感慨深い澄んだ旨味、甘味を今も覚えています。今回残念ながらキャンセルになってしまった農家さんの実りといつか必ず会場で出会いたいと思います。笑顔でこの農家さんの実りをいただく事をつよく願って。

ここまで敢えて匿名で書きましたが、コチラの農家さんです。

山下農園 大地の実 http://www.earthdaymarket.com/498/

※こちらの農家さんのURLなどはございません。現在桃に関しては完全に出荷をストップされているそうです。近く違う品種の桃や葡萄の季節を楽しみにしたいと思います。

2010年7月5日

6月27日アースデイマーケットin代々木公園レポート

梅雨の合間をくぐり、蒸しはしたもののたくさんのお客さまに来て頂けて感謝です。

日差しが強まるのと時を同じくして、その光に少しでも受け止めようと手を伸ばす木々の枝葉。彼らの手が僕らの頭上に広がり夏の日差しから僕らや野菜たちを守ってくれます。けやき並木を会場にしながら、自然と人の活動の共存を感じました。とか何とか。

p1000975.JPG

気温の上昇と共に、恒例になってきた野菜の聞き取り調査(会場内にどれくらい野菜、米、くだもの、豆、山菜、野草、きのこ、穀物類が並んでいるか? )の結果も、品目が増えて参りました。3月103種類、4月105種類、5月130種類だった結果は、今回184種類。この豊富さ、多様さに目を見張るばかりです。

その中からいくつかをピックアップします。

p1000979.JPG

茨城県石岡市のマナ農園の店先にはこんなズッキーニが。名前はトロンボンチーノ。クリーミーで柔らかく生食でも美味しいそうです。この日はUFO型のズッキーニもありました。マナ農園さんとマーケットは7月21日付けの日経新聞の夕刊に掲載されました。

p1000999.JPG

こちらは千葉県南房総市の白いカボチャと長いカボチャ。

品種改良された品種、在来種や固定種と呼ばれる品種。さまざまな個性を持った野菜があることに毎回気づかされます。それぞれ風味も味も色も、形も異なり、当たり前に知っているとと思っていた野菜の懐の深さ、人との関わりの深さに驚きます。

そんな在来種、固定種の種や苗を多く扱う3代目。静岡県浜松市の光郷城 畑懐(こうごうせい はふう)さんではこれから播き時の種や苗が売られていました。なんと取扱いは200種ほど!

p1010032.JPG

無農薬無化学肥料などの野菜をアースデイマーケットで購入するだけでなく、自分でも作れるものから作っていく。そのプロセスを通して食べ物はどうして出来ているのか考える機会になることは、マーケットのもう一つの楽しみ。

p1000983.JPG

農家さんのところへの援農ツアーも頻繁に開催できるようになりました。マーケットのたのしみ方もそれぞれ。ボランティアさんが企画した農家さんツアー「週末農風」も大好評のようです。

p1000972.JPG

マーケットで始めた新しい取組み。かかしじゃありません。みなさまのおうちで溜まったビニール袋や紙袋のきれいなものを ザルに入れて頂きます。そしてたまたま通りがかった人や袋を忘れてしまった人はここから自由にとっていって頂きます。繰り返し使うこと、これからも勧めていきます。

この秋にはもう一つのエコロジカルなバッグの取組みが始まりそうです。それは追ってご報告します。