東京朝市 アースデイマーケット EarthDayMarket

静岡県富士宮市に行ってきました。

焼きそばを食べに行った訳ではありません。

先日10月23日、このブログで紹介した静岡県富士宮市の有機農家さんたちが

あつまる青見牧場での感謝祭に行って参りました。

毎月数十件の出店者さんにお集り頂いているのにこちらから行く事はとっても僅か。

行きたいのになかなか行けない。そんなジレンマを払拭できました。

何より前回ブログでリンクを貼った北山農園さんの楽しそうな昨年のレポートにやられました。

行ってみると想像以上!とっても楽しかったです。

rimg1050.JPG

会場至近の駐車場は満車。徒歩3分の空き地にやっと駐車できました。

地域に同じ志をもった有機農家さんが多いせいでしょうか、とっても伸びやかで、

到着した瞬間にこの日一日が楽しくなることを感じさせてくれました。

rimg1063.JPG

25年以上も有機農業に取り組んでいる方と、そこに集う次代を担う農家さんたち。

この感謝祭が14年も続いているというのが納得できる厚みを感じました。

有機農家さんが新たに研修生をとり、その人がまたその地域で有機農業を始める。

そういう流れの定着を感じることができました。

この日参加していた農家さんの中でもなごみ農園さんで研修した北山農園さんだったり、

ビオファームまつきさんで研修した百姓屋つぐみさんだったり、坂尻ハジメさんだったり、

そしてそれぞれの農家さんが仲が良かったり。

会場では有機農家さんが野菜を販売するだけでなく、オーガニックのコーヒーを出したり、

マイクロブルワリーの美味しいビール工房のビールが出たり、循環型の牧場が牛肉のサイコロステーキを出したり、バジルソースのかかった焼き鳥が出たり、牧場自家製のソフトクリームがあったり、手作りご飯があったり、餅つきあり、天然酵母のパンあり、猟師さんの鹿肉入りコロッケあり。

本当に多様。クラフトも多く、近隣のとある書道家でもあるおかあさんの作った茶碗に一目惚れしたり、赤ちゃんから、お年寄りまで思い思いに楽しめる要素がいっぱいありました。

rimg1072.JPG

ステージではバンドあり、アフリカンドラムあり、そして富士宮市長(昨年も参加されたらしい)を中心に地元の有機農家さんのそうそうたるメンバーが揃いのトーク。生物多様性と有機農業をテーマにお話をされていました。

rimg1073.JPG

なごみ農園から宮田さん、ビオファームまつきさんから松木さんも登壇されていました。

rimg1077.JPG

僕が特に関心を持ったのは、農家さんのお話のあとに出た一般のお客さんからの声。

消費者がもっと変わることで有機農業はもっと変わる!という意見が多かったことです。

僕自身感じることはとてもあります。食料自給率を考える前にもっと大事なのは、食べ物を大切にすること。

こんなに食品を廃棄することでしか成り立たない社会で同時に自給率を叫ぶのはひどく滑稽です。

心と頭と体のついていける適切な距離のものを大切に無駄なく消費する社会になれば、何を選択したくなるかは決まってくると思います。

そうした社会の可能性を富士宮市に感じることができました。

とはいえ、問題もあるようです。お祭りのあと、場所を変え北山農園の平垣さん夫妻の畑を見学に。

rimg1105.JPG

元々ウサギ好きがこうじて、ウサギの為の餌場を作りたいというところから有機農業に関わられた平垣さん夫妻

新たに独立していく同志が増えて行く一方で、続けることが出来なくて、やめて行く同志もいるようです。

そして富士宮の農家さんに限らず、僕がおつきあいをしている農家さんは

みな口を揃えていいますが、「近隣に消費者がいない、環境共生型の農法で作っても近隣ではあまり売れない。都会でしか売れない」

僕は10年後も生産者さんたちに同じ台詞を言わせ続けてはいけないと感じています。

いずれその土地土地で成り立って行く社会を作れることに、こした事は無いはずです。

東京にも作ったものを大切に消費してくれる心がつながっている消費者がいれば、

お裾分けしてくれれば良いと思いますが、地方自体で成り立つ時代にこしたことは

ありません。それまでの間、アースデイマーケットの舞台で環境共生型の農産物の良さ、

生産者の声を鳴り響かせたいと思いました。そして同時に各産地までその声を

届けられるような活動を行っていきたいと思います。

みなさんも、生産者さんのところにどんどん声をかけて遊びに行ってみてください。
心(生産者の気持ちまで消費できる)と頭(生産者と消費者が対等に価値を交換できる判断)と身体(心と頭を気持ちよく交わすためにも直接出会い交流すること)が通うものを消費できるようにしていきたいと思います。

最後に僕が平垣さんに北山農園の野菜を見ると、「どう料理したら美味しいかな?きれいな料理が作れるかな?って考えちゃうんです」と 話すと、笑顔でこんな話をしてくれました。

「どんな仕事だってたいへんなんだから、有機農家だけたいへんだなんて思われるより、

作った野菜を観た人が、その野菜でどんな料理を作ったら美味しいだろうか?って楽しく

想像してもらいたい。だって、そう思って貰いたくて野菜を作っているんだもん。

作り手がそう思って作った野菜を、誰かがそう思って手にとったら、それは成功でしょ?」

野菜を通してちゃんと平垣さんの気持ちが伝わっていたんだと気づいた瞬間でした。

平垣さん、途中で風邪をおしてかけつけてくれた坂尻さんにも併せて感謝です。
さて今年最後のアースデイマーケットはそんな富士宮からビオファームまつきさん、なごみ農園さん、北山農園さんが参加です。

とってもオシャレで美味しい野菜満載です。富士宮の幸と話をしに遊びに行ってみてください!

2010年12月15日 23:53:14

家庭内自給率アップ!〜稲刈り&天日干し〜

このブログで何度か書いた田んぼでの稲刈り&天日干しに先週末行ってきました。
p1010763.JPG

ちょうど昨年のいまごろ出会った田んぼ。

この一年、始めて出会ったときは荒れ果てた耕作放棄地だった草むらは、観音さまの湧き水が脇を流れ、里山を伝う風は真夏の暑さを少し和らげてくれながら、いまではたわわに実った稲穂が一面にかかったはざ架けの景色に生まれ変わりました。昨日、稲刈りから2日目。今年田んぼを指導してくださったアースデイマーケットの出店農家「自然村たなごころ 〜掌〜」の岡野さんは「壮観ですよ。」と電話をしてくださいました。

ボクは二児の父ですが、お腹に子どもを宿せないからでしょうか?いままで男性としてしか赤ちゃんを育てるイメージが掴めませんでした。この夏お会いした在来種サワノハナを自然農法で育てているネットワーク農縁の山形県新庄の高橋さんが「まだ穂の出る前の稲は胎児のようだよ、茎の中には真っ白いお米の花と羊水のような水が入っているんだ。」と話してくれたのを思い出します。また前回のボクの草取りのレポートでは、「草取りで流れる額の汗が田んぼに落ちて、それを稲が吸うと思うと、乳をあげている気分になる」と書きました。2日前の稲刈りの時、岡野さんが「稲刈りをして乾燥させる時、稲藁をつけたまま乾かすのは稲藁に残っている最後の最後の栄養をお米に伝えきるんです」というのを聞いた時。最後の最後、へその尾の中に残った養分を胎児が吸いきるまでへその尾を切らないという助産師さんの話を思い出しました。そう思うと、これは母親の感覚の子育てだ。と、籾一粒の価値がいままでと生々しく劇的に変わってきました。実際の子育てで掴めなかった感覚がなぜか米作りで補完されたような気がします。

素人の作業は延々続き、街灯1つない里山の田んぼは完全に闇に包まれ、乗って来た車のヘッドライトと懐中電灯で所々照らしながらの稲刈りナイターになりました。それでも全部終わったわけではありません。まだ少しですが作業は残ってしまいましたが、残りは岡野さんにお願い出来ることとなりました。まる一年間、いろいろとお世話になりっぱなしで、たくさんご迷惑をおかけした部分もありましたが、多くの人が係ったことで還元していきたいと思います。

この日、岡野さんの奥さまから衝撃的な話を聞きました。ご存知の方も多いかもしれませんがお米の買い取り価格です。半年以上1年未満かけて育てたお米は1等米で1俵60kgで1万数千円で取引されるそうです。その金額は昨年から2,000円も下がったそうです。この金額は大きく見て市場が決めたものですが、決定的に農家さんには厳しい金額です。例えばボクらの田んぼはアマチュアが趣味でやったとはいえ、2反でたぶん少なくても8〜9俵くらいは収穫できるんじゃないか?と思います。無農薬無化学肥料ではかなり良く出来た方だと思います。けれど、17人で係った田んぼが1等米だとしても10万円行くかいかないか。そして、この1等米というのがかなりくせ者で味や農薬の使用不使用が問題ではなく、見た目の世界です。数粒の脱穀しもれた籾がまぎれていたり、カメムシに吸われた限りなく小さい黒い斑点が紛れようものならすぐに2等、3等と等級が落ちるそうです。それに併せて価格はどんどん落ちます。強いていえば、1等級より見た目が整ってきれいな2等級米は存在しないかもしれませんが、1等級のお米よりずっと美味しい2等級、3等級のお米は存在するということです。見た目も味のうちですし、味は個々の嗜好が大きく係ることですが、見た目だけで米の価格が決まるというのはただ納得できません。我々の田んぼは無農薬かつどこよりも遅い収穫だった為、大量のカメムシの楽園になっていました。黒い斑点がついていない訳がありません。けれども、自家消費だから気にしない。自分で作ったから何よりも価値はわかっている。そして、岡野さんが美味しいお米になるように指導してくれたし、最高の1年だったと思えば、売価などは一切気になりません。とはいえ、あれだけ苦労をしてくると農家さんがどうしたって割が合わないのはわかります。農家さんと直接販路を持って購入する食の入手方法により、農家さんに少しでもちゃんと利益が還元できるようになることがとても重要だと改めて思いました。毎昼800円前後で昼食を食べますが、その金額のいったい何割がお米代なのでしょうか?そして農家さんにはいったい何割が渡っているのでしょうか?アースデイマーケットで農家さんから直接お米を購入したり、知り合いの農家さんから直接お米を送ってもらって買うことでどれだけ農家さんにメリットが上がるのでしょうか?

お米は豆と並んで保存が利きます。どんな形でも良いので、一度農家さんから直接お米を購入してみてください。そしてそのお米をどんな風に育ててらっしゃるか聞いてみてください。そしてできることならそのお米の農家さんを御手伝いに行ってみてください。そのお米はあなたが係る分だけ、あなたのためにあなたの子のように可愛く美味しく育ってくれると思います。

2010年10月06日 20:19:53

家庭内自給率アップ!〜稗ぇ〜!稲ぇ〜!〜

家庭内自給率アップを目指して、アースデイマーケットの出店農家さん千葉県香取郡東庄町の「自然村たなごころ 〜掌〜」さんの所に行き始めて、9ヶ月。昨年12月の開墾から田植え、草取りなどボクの友人17人が入れ替わり立ち代わり、田んぼにお邪魔しながら稲作を勉強させて頂いております。ボク自身、今のところ7回田んぼに行っています。一応言い出しっぺなので、行っている回数は辛うじてメンバー中、トップです。

2枚の田んぼを借りていて、凡そ2反ほど。片方の田んぼの稲は緑が濃く元気いっぱい。でも緑が濃すぎるのは窒素が多いせいで味が落ちる可能性があるようです。もう1枚は黄緑色、コチラは雑草の根を切ることが出来ず分厚い雑草の根っこの層の上に稲をお邪魔させて頂いているような場所もあったりで、ひたすら雑草と真っ向勝負です。この雑草の中に雑穀の一つでもある稗(ヒエ)という植物がいます。お米といっしょのイネ科の植物です。イネ科って以外といっぱいあるんです。今が旬のトウモロコシも、竹もイネ科です。茎がなんとなく似てますね。

そんな稗のすごいところはイネ科だからなんでしょうか?とってもお米の稲と似ているのです。どれくらい似ているか。草取り開始当初は茎の根元が赤みがかっていることしか、当初違いがわかりませんでした。ほんとうに似ています。参加者の中には稗だと思って稲を抜き、稲だと思ってその周りの草を抜きながら、稗を絶好の立地にしてしまうなど、大混乱がおきました。段々稲がどれだかわからなくなり、稗に乗っ取られたのか??と疑いたくなるほどです。事実無根ですが、あまりの類似に稗は稲作と同時に人間に抜かれ続け、だんだんに稲に似てきたのでは?生き残るためには稲に似るしかない!という作業を2,000年も繰り返した結果、この姿に落ち着いたのではないかと思うほどです。そのせいもあり、草丈が腰の高さまでになった稲の林に潜り込むように、雑草を探り出しては抜く作業は炎天下の中、困難を極めました。稗はもちろん、実れば食べられますが、これは一応抜くことにしました。稲に寄り沿っては生え、または稲と等間隔で生えるしたたかな成長ぶりには舌を巻きます。その他にもボクらの田んぼにはざっと主要なもので、5種類くらいの雑草が、イキイキと気持ち良さそうに生えており、これでもかこれでもかとやってもなかなか埒があきません。こうなる前に手を打たなければならなかったのだと、身をもって知ることになりました。

米の花。

生まれて始めて米の花を観ました。フライング気味に花を咲かせているものもありチリチリとした白い花を観ることができました。これが受粉するともみがらの中の米がどんどん膨らみ、あの米になるそうです。成長を見極めるために、いまだいたいどれくらいまでその他の稲が花の準備をしているか、草刈りのついでにうっかり切ってしまった稲の茎を剝いてみました。茎の奥から出て来たのは、真っ白な花のモミの束。これが1日に4センチくらいづつ茎の中を上昇し、茎から出たあとに花開くそうです。花の赤ちゃんであり、米の赤ちゃんを見た時、咄嗟に両手で水を掬うようにこの幼い命を掌に載せました。我が子を抱きかかえるようにと表現しても良いような気持ちになりました。

やはり自分が汗水流して育てたものは、ヒト科であろうと、イネ科であろうと我が子です。農家さんはアースデイマーケットに出店すると、自分の息子や娘が嫁ぐ気持ちになるとおっしゃることがありますが、その気持ちが想像ではなく実感でわかりました。手をかける愛情は、きっと何かを超えます。どんな米であろうと、自分がつくった米がうまいはずです。自分の子どもだからです。だからアースデイマーケットには、お客さんのファンがついてくださるのだと思います。会場で出来た顔見知りの農家さんの野菜が、ある時から知り合いの子になる訳です。それはいつしか友人の子になるかもしれません。親戚の子になる可能性だってない訳ではないでしょう。ぼくらの額から流れる汗を吸って育つ米は、ぼくらの母乳を飲む赤子です。ボクらが手をかけたことが1年を通して、一膳一膳返ってくるのです。ボクらがしたことは、ボクらに返ってくる。これほど理路整然と生きる術は無いでしょう。

生物多様性について以前書きましたが、ボクらが雑草と決めてかかった草たちの個体数はかなり奪ってしまいましたが、彼らの方がずっとうわてでとても敵いません。敵わなくてもよくなりました。青々としげった1枚の方は雑草がほとんどなく窒素が多すぎるようですが 、こっちの雑草とともに育った方は雑草に奪われているせいか、濃い緑ではありません。手をかける量も、おびただしい雑草のおかげでこっちの米の方が思い入れも強くさせてくれます。きっとこっちの方がおいしいのでは?と想像しています。手のかかる子ほど可愛いという論理です。とはいえ、両方の田んぼの子供の成長をボクらは愛情込めて見届けています。乞うご期待(自分)!

そんなボクの借りている田んぼの手刈りの稲刈り&天日干しがマーケットから始まった週末農風の取組みとコラボすることになりました。

詳しくはマーケット会場のチラシや週末農風でご確認ください。

http://www.treep.jp/blog/earthday/2010/04/26223139.html(近日情報公開!)

冨山の長〜いコラムを読んだよ!という一言を添えて頂けるとなお嬉しいです。

2010年08月12日 21:01:42

天候と農業

今日お伝えするニュースは、都市に住むぼくの農産物と自然に対する無知なのかもしれません。

たったいま今回初出店をされる予定の山梨の果物農家さんとお電話をしていました。「今週末どうぞよろしくお願いしますね」の簡単な確認になるはずの電話は、ぼくの気持ちとは裏腹に予想できない話になってしまいました。

都市に住む僕の元には猛暑というキーワードが連日届きはするものの、温度調整された建物で暑さをしのぐ日々に慣れてしまっていますが、山梨笛吹市近辺では梅雨明け以降連日35℃を越す天候が続き、ついこの間まで青かった桃の実が充分な時間をかけず、あっという間に赤くなってしまったそうです。と、ここまで聞いても僕は事態がどう深刻なのかまだ掴めずにいました。

経るべき過程と時間を過ごせなかった赤くなった実は、あっという間に木からぼとぼとと落ち始め、なんとか収穫し出荷した桃も出荷先に届いた先では種の周りが、黒く傷み始めてしまったそうです。

アースデイマーケットにこの度初出店するに当たって、とても楽しみにされていたようで今回なんとかして出店を考えてくださっていましたが、断腸の思いだったのだとおもいます。手塩にかけた桃の木にいっしょに代々木公園に連れて行くだけのものは無く、有っても手塩にかけ胸を張って送り出せるはずの桃たちがいないという こだわりが故の苦心の決断がそこにはありました。

この農家さんからはとうとう自分の口からのキャンセルの言葉はありませんでした。それほど出店を望んで頂いていたのだと強い想いを一言一言から強く感じることが出来ました。どうにか気持ちに応えられないかと、無い知恵を絞らせて頂きましたが結果は変わりませんでした 。旬を相手にする。そして天候を含め、自然を相手にする。この難しさ、歯痒さ、そして悔しさを痛烈に教えられたそんなやり取りでした。僕にはこの農家さん自身の心そのままを知る由はありません。なぜなら、桃は彼の家(農園)の子(実)だからです。都市で猛暑をエアコンでやり過ごす、僕には感じることの出来ない心境でしょう。

今回このいきさつをブログに載せることを、「よろしくお願いします」と快諾してくださった農家さんのお気持ちに応えることがこの悪筆で出来たか自身はありませんが、少なくともこの農家さんの出店に向けた違う作物でのリベンジでの再会を待ちたいと思います。そして今後の天候が安定することを祈るばかりです。

この春ブログで載せた、小田原の農家さんの会心の玉葱の畑が雨で打撃を受けてしまった時のエピソードが、その農家さんの新玉葱とマーケットの会場で出会えた 時の感慨深い澄んだ旨味、甘味を今も覚えています。今回残念ながらキャンセルになってしまった農家さんの実りといつか必ず会場で出会いたいと思います。笑顔でこの農家さんの実りをいただく事をつよく願って。

ここまで敢えて匿名で書きましたが、コチラの農家さんです。

山下農園 大地の実  http://www.earthdaymarket.com/498/

※こちらの農家さんのURLなどはございません。現在桃に関しては完全に出荷をストップされているそうです。近く違う品種の桃や葡萄の季節を楽しみにしたいと思います。

2010年07月22日 17:59:08

6月27日アースデイマーケットin代々木公園レポート

梅雨の合間をくぐり、蒸しはしたもののたくさんのお客さまに来て頂けて感謝です。

日差しが強まるのと時を同じくして、その光に少しでも受け止めようと手を伸ばす木々の枝葉。彼らの手が僕らの頭上に広がり夏の日差しから僕らや野菜たちを守ってくれます。けやき並木を会場にしながら、自然と人の活動の共存を感じました。とか何とか。

p1000975.JPG

気温の上昇と共に、恒例になってきた野菜の聞き取り調査(会場内にどれくらい野菜、米、くだもの、豆、山菜、野草、きのこ、穀物類が並んでいるか? )の結果も、品目が増えて参りました。3月103種類、4月105種類、5月130種類だった結果は、今回184種類。この豊富さ、多様さに目を見張るばかりです。

その中からいくつかをピックアップします。

p1000979.JPG

茨城県石岡市のマナ農園の店先にはこんなズッキーニが。名前はトロンボンチーノ。クリーミーで柔らかく生食でも美味しいそうです。この日はUFO型のズッキーニもありました。マナ農園さんとマーケットは7月21日付けの日経新聞の夕刊に掲載されました。

p1000999.JPG

こちらは千葉県南房総市の白いカボチャと長いカボチャ。

品種改良された品種、在来種や固定種と呼ばれる品種。さまざまな個性を持った野菜があることに毎回気づかされます。それぞれ風味も味も色も、形も異なり、当たり前に知っているとと思っていた野菜の懐の深さ、人との関わりの深さに驚きます。

そんな在来種、固定種の種や苗を多く扱う3代目。静岡県浜松市の光郷城 畑懐(こうごうせい はふう)さんではこれから播き時の種や苗が売られていました。なんと取扱いは200種ほど!

p1010032.JPG

無農薬無化学肥料などの野菜をアースデイマーケットで購入するだけでなく、自分でも作れるものから作っていく。そのプロセスを通して食べ物はどうして出来ているのか考える機会になることは、マーケットのもう一つの楽しみ。

p1000983.JPG

農家さんのところへの援農ツアーも頻繁に開催できるようになりました。マーケットのたのしみ方もそれぞれ。ボランティアさんが企画した農家さんツアー「週末農風」も大好評のようです。

p1000972.JPG

マーケットで始めた新しい取組み。かかしじゃありません。みなさまのおうちで溜まったビニール袋や紙袋のきれいなものを ザルに入れて頂きます。そしてたまたま通りがかった人や袋を忘れてしまった人はここから自由にとっていって頂きます。繰り返し使うこと、これからも勧めていきます。

この秋にはもう一つのエコロジカルなバッグの取組みが始まりそうです。それは追ってご報告します。

2010年07月05日 14:36:15

7月4日エコプラ開催 農家さんとランチパーティー&ぬか床&石けん

◎日時:2010年7月4日(日) 10:00~16:00
◎場所:港区立エコプラザ(港区浜松町1-13-1)
◎地図

http://www.earthdaymarket.com/category/schedule/ecoplaza/

【日本古来のエコレシピ~ぬか漬けをつくろう】

◎ 日時:7月4日(日)11:00~11:50
◎ 場所:ラーニングルーム(マーケットのお隣の部屋)
◎ ゲスト:ゆるベジ料理研究家・chosi_t こと塚越尚美さん
◎ 定員:20名、要申込
◎ 参加費:1,000円(ぬか床2キロ、捨て漬け用・本漬け用野菜付き)

お米を精米するときに出る「ぬか」に塩と水を混ぜて「ぬか床」をつくり
野菜を漬けてできるのがぬか漬け。 毎日お世話をすることで、どんどん
「自分だけのぬか床」に成長します。
お料理で余った野菜をいれれば栄養たっぷりのぬか漬けが完成。
食材を無駄にしない、日本古来のエコレシピをつくりましょう。
毎月大好評の企画です!

【農家さんとランチパーティー in アースデイマーケット】
◎ 日時:7月4日(日)12:00~13:30
◎ 場所:ラーニングルーム(マーケットのお隣の部屋)
◎ 定員:無し、要申込
◎参加:無料(おにぎり、お茶、間伐材でつくった割箸つき)
◎ 持ち物:一品持ち寄り。冷めても美味しい自慢の料理(器ごと)を一品
(量の目安は一人がお腹いっぱいになる量です。)とマイ食器

“ポットラック”を知っていますか? それは、参加する人がそれぞれ料理を
持ち寄って開くパーティーのこと。
自慢の一品を持ち寄って、この日、ポットラックパーティを開きましょう。
豪勢な料理である必要はありません。 それは、卵焼きでも、漬物でも、ひじき
の煮付けでもOKです。 あたりまえに食べている料理でも、ひとつひとつの味は
違うはずだから 家庭の味を持ち寄って、アースデイマーケットの大きな食卓に
並べましょう。

【エコ雑貨スクール in アースデイマーケット】
◎日時:7月4日(日)13:00~14:30
◎定員:なし
◎場所:3F会議室
◎参加:500円(ワークショップで作った石けんシャンプー&リンスお持ち帰り)
◎持ちもの:なし
◎講師 ミス・アプリコット 松原香苗さん
「シャンプーからはじめる、ナチュラル石けんライフ」

今回が最期になりますが「石けん」について取り上げます。
今回はアースガーデンのイベントとも重なっているため
ミス・アプリコットの松原さんのみとなります。
毎日の暮らしの中で何気なく使っているシャンプー。
「そもそも石けんって何からできているの?」「なぜ石けんで汚れが落ちるの?」
といった基本的な疑問をひも解くことから、まずは始めてみましょう。
そして「汚れを落としたあとの水はどこへいくの?」「地球に優しいシャン
プー選びのポイントは?」と考えを進めながら、自分にとっても、
地球にとっても一番心地よい選択肢は何なのか、考えてみませんか?

★お申込みフォーム メール:market@earthdaymoney.org
(@が全角になっています。半角になおして送信してください)

件名に【ぬか漬け】【ポットラック】【石けん】のいずれかを明記のうえ、
以下の必要事項を記載してお申し込込みください。
……………………………………………………………
参加希望プログラム名:
氏名:
住所:
電話番号
……………………………………………………………

2010年07月02日 10:40:43

天候不順

この所の天候不順の影響はやはりかなり深刻なようです。
みなさまも普段のお買い物で、お野菜の値段が上がって
困惑されていることと思いますが、その影響はまず畑で
起こり、そして我々の食卓に達している訳ですよね。
何の理由も無く、野菜の値段が上がる訳ではもちろんなく
そこに自然と向き合う農家さんたちのお仕事があることを
僕らは痛感させられます。
マーケットの出店農家さんである小田原オーガニック眞壁ファーム

のスタッフの方からこんなご報告がありました。

この天候で小田原の畑も収穫は激減し、作業も進まなく、

真壁さんはだいぶ嘆いてます。

小田原は水はけがあまり良くなく、粘土質のため晴れても畑に入れないことが

多いんです。

真壁ファームのメインの「たまねぎ」も収穫が遅れ、通常だとGWには収穫

できますが、中旬にずれ込む予定です。ですが、たくさんの方々に玉ねぎを

食べて頂きたいので23日のマーケットには間に合うように頑張るそうです!

本日の畑の写真を添付させていただきます。参考になればと思いメールさせて

頂きました。

畑の状況を見に来た眞壁さん畑に溜まる雨水

畑の隣りには

事務局では、これに似た報告がいくつか寄せられています。
不作の年だけではなく、もちろん豊作の年もあり、虫や病気など天候に
付随する影響も多くあるのでしょう。

マーケットで笑顔でお話できる、素敵な農家さんたち。
心からエールをおくりたいと思います。

アースデイマーケット実行委員会 冨山 普

2010年04月28日 19:37:09

家庭内自給率アップ!〜自然が相手だと知ること〜

先日書き始めたお米作りのレポートです。

先週土曜日、また自然村たなごころ 〜掌〜の岡野さんのところに友人と1歳児の息子を背負い伺ってきました。今回の作業は岡野さんが新しく取り組む黒米用の田んぼの入口に出来てしまった薮払いと、ブルーベリーの肥料やり、そして田んぼに湧き水をひく水路の調整などです。

山の斜面にある黒米用の田んぼの入口には、篠竹が生い茂り耕耘機が入れない状況。草刈り機とノコギリを使い根元から篠竹や草を刈っていくこと2時間。見違えるように明るくなった田んぼで今年の実りを夢想してしまいました。しかも切り出した篠竹は枝葉を払って野菜を育てる時の支柱にするそうです。無駄の無い作業というのはこのことかと感じました。1年弱分の篠竹を確保することができました。この時、ちょっと気になったのが毛虫の数。相当たくさんいました。子供や自分も刺されないか気をつけながらの作業になりました。

次にお昼ご飯の前に僕らが作るお米の田んぼへ。本来ならこの田んぼはなみなみと湧き水がたまっているはず。そして、カエルの卵が孵ってオタマジャクシが泳ぎ回っているところ。ところが、予想以上にお休みしていたこともあり、土は雑草の根によって無数に穴が空き、まさに自然に出来た不耕起の畑状態。水を入れても入れてもただしみ込むばかり。実は岡野さんからは、先日より連絡を受けてはいたのですが水を大量に入れながら一度耕耘機でかきまぜてひたひたの土の層を作ってからでは無いと、畑状の土には水が溜まらないとのことでした。そしてその状況を作り出すには湧き水では水量が足りない。この地域では4月7日に利根川からの水を農業用水として引き込むようですが、まずはこの水を借りて作るしか無いようです。

とはいえ、もう春なのにまだ少し冬水田んぼに未練もあり、湧き水をなるべく引き込むべく切り出した竹を割って作った水路を調整しながら、なるべく湧き水を田んぼに流せるようにしてみました。 当初の計画は、どうにもうまく進みませんがとはいえ、これも経験。最高の田んぼ作りに向けてひるまず今後も進みます。

おいしいお昼ご飯を頂いたあと午後は 、岡野さんのブルーベリーの木々に肥料を与えます。有機質肥料を撒いたあと、竹のチップを上にかぶせていきます。これは何かというと竹林の竹を粉砕器で粉々にしたものを山積みにしていたもの。山を掘り返してみると中からたくさんの幼虫が出てきました。クワガタ虫のものか、紙切り虫のものか、どきどきします。この竹のチップを撒く理由はいくつかあり、これ自体が長い時間をかけて有機質の植物性の肥料になっていくことや、竹チップを一株一株撒いた肥料が風で飛ばないように上にかぶせるように撒いていくと、雑草が生えにくいマルチの効果を持つそうです。

腰を落として岡野さんの不耕起のフィールドで作業をしていくと、タンポポや紫色の花に蜜を吸いに来たミツバチをよくみかけます。昨年は岡野さんのところの裏山の椎の木のうろに、ニホンミツバチが巣を作っていたらしくボール一杯の蜜を採蜜できたそうです。

田んぼには絶滅危惧種のニホンアカガエルが群生し、野生のサシバという鷹が訪れ、裏山にニホンミツバチがいる農家さん。農家さんという職種と係る生物の多さに驚かされます。

とはいえ自然が豊かだと思うばかりでなく、自然と闘っているのだと感じた今回。いくつかの問題も教えてくれました。まずは飼っている鶏がハクビシンという野生の動物に何匹か襲われてしまったこと。ニホンミツバチの養蜂を考えても、ちょうど良い場所が農薬の空中散布の影響によって使えないこと。そして、このところの雨天の多さや寒さでこの春の田植え用の苗がカビでかなりやられてしまったこと。それぞれが毎年同じではない状況に対して、知恵と経験をもって対応していく農業。係ってみながら、本当に一筋縄ではいかないなと感じました。

2010年04月06日 16:02:09

蜂と蚕と農業と

事務局の冨山です。

我が家の2歳児は朝食の最近の定番はハニートーストです。

ここ最近、世界的に蜂が大量に失踪している状況らしく 蜂群崩壊症候群というのがしきりに話題に上っています。マーケット実行委員会だったメンバーもこの状況を危機的に感じ、NPOみつばち百花を立ち上げ、この活動に専念されております。農薬や、遺伝子組み換え、遺伝子を先に残せない種、電磁波など複合的な要因では無いかと言われているようですが、原因の究明を待たずして、世界の受粉を待つ植物やその恩恵を受ける全ての動植物に危機が訪れているような怖さを感じます。

機を同じくして「養蜂と農作をしています」という農家さんから、出店の希望を頂くことがちらほら増えました。まだ、生業とする方々がこうして声をかけてくださると、ほっとします。みなさんとお話していて気づくのは、「農薬を使うと蜂が死んじゃうから、うちは無農薬にしてるんです」と口を揃えます。今日出店の御相談を受けた群馬の桑の葉茶の製茶屋さんもまた、「お蚕さまに食べさせる桑に農薬は使えない。だから無農薬です」と話してくれました。農薬という言葉はあまりにも乱暴なくくりかもしれませんが、農家さんも何は大丈夫で何は虫を殺してしまうという話しではなく、「農薬は」と話します。それは細かい薬剤名を僕に伝えてもわからないだろうという配慮だけでは無い、彼らだからこそ知っている感じている言葉なのではと思いました。

生物多用性という言葉を思い浮かべた時、こんなことを感じました。

自分の中にも否定しきれない、何かを殺さなくては生きていけないという考え方と、これからの何かが密接に関係し合って生きていかないと、自分も生き残れないということを自覚し、共有し合う必要性から生まれた言葉だと思いました。命を奪いながら、命と共に生きる。このバランスを見つめていく言葉だと思います。

今年始める田んぼの話しは先日書きましたが、たくさんの生き物にどう活かされて、もしくは奪いながらお米が出来るのか、つぶさに見届けたいと思いました。

2010年03月12日 19:26:15

ポルトガル語でアースデイマーケット

昨年、アースデイマーケットに今迄に無いような取材が来てくれました。

普段、雑誌を中心にたくさんの取材をして頂いているマーケットですが、ポルトガル語でのwebニュースと、movieは初めて。

アースデイマーケットの顔がたくさん映っていて貴重な映像なので、ブログにあげさせて頂きます。

アースデイマーケットに興味を持って、どんな会場なの?と疑問をもたれた方にも、なんとなく雰囲気が届くと思います。

もうひとつ、movieでも後半紹介されている六本木ヒルズのヒルズマルシェ。昨年夏に始まり、来たる3月以降の動向が注目の事業ですが、こちらの会場もなかなか楽しそうです。

HP
http://curtindoojapao.com/
当該ページ(写真リポート)
http://curtindoojapao.com/relatos/log/eid75.html
当該ページ(動画)
http://curtindoojapao.com/webtv/log/eid97.html

2010年02月15日 20:34:21